【実施報告】神戸市職員様向け「ドローン・赤外線」外壁点検研修会を須磨区文化センターにて開催
構造物維持保全技術協会(ST-A)は、2026年2月16日、神戸市の「須磨区文化センター」にて、同市の建築住宅局保全課職員および施設管理者を対象とした「ドローンおよび赤外線装置を用いた外壁点検研修会」を開催いたしました 。
本研修は、築約40年が経過した「須磨区文化センター」をモデルケースとしています。公共施設の老朽化対策が急務となる中、最新のドローン技術と赤外線診断技術を組み合わせた、効率的な外壁点検の実践手法の習得と、精度の高い維持管理体制を構築することを目的としています。
研修の背景と目的
神戸市様では、市独自で赤外線カメラを保有しているものの、専門知識の不足により実務への十分な活用や、外部委託時の報告書精査に課題を感じておられました 。 そこで当協会は、赤外線熱画像の適切な撮影条件や、その解析手法、ドローン活用の留意点を網羅した実践的なプログラムを提案し、今回の研修実施に至りました 。
研修のハイライト:理論から「現場での実践」へ
今回の研修では、座学だけでなく、実際の建物を用いたドローン飛行・撮影の実演や、赤外線カメラの操作指導など、極めて実践的なカリキュラムを実施しました 。
1.ドローンによる外壁点検の実演と安全対策(午前)
- 法的・技術的前提の整理:国交省のガイドラインに基づき、ドローン点検が可能な条件や留意点を解説しました 。
- 安全対策(係留措置)の実演:公共施設での運用において必須となる、屋上からの係留ロープ設置など、万が一の落下を防止する安全対策を実地で公開しました 。
- 外壁撮影の実演:日照条件を考慮し、温度差が出やすい南面を中心にドローンによる赤外線撮影を実施し、参加者にリアルタイムで映像を確認していただきました 。




2.赤外線データの解析と機器活用トレーニング(午後)
- 地上撮影データとの比較検証: 10月に実施済みの地上からの赤外線調査結果と、ドローンで撮影した画像を比較し、それぞれの特性と有効性を検証しました 。
- 市保有カメラの操作・活用指導:ハイエンド赤外線カメラ、また、神戸市様が保有する赤外線カメラを用い、正しい温度設定や撮影角度など、「エビデンスとして通用するデータ」の取得方法をレクチャーいたしました 。
- エビデンスの質向上: 外部委託時に提出される報告書が「適切なエビデンス」であるかを判断するための着眼点を共有しました 。




ST-A 総括
本研修での情報共有や実技体験が、職員の皆様による保有機材のさらなる有効活用や、外部委託時における精度の高い品質管理に向けた、有意義な一歩となることを願っております。 当協会は引き続き、公共施設の安全性確保に寄与できるよう、技術的な知見の提供に努めてまいります。
開催日: 2026年2月16日(月)
場所: 須磨区文化センター(神戸市)
対象: 神戸市建築住宅局保全課職員、施設管理者ほか
主催: 構造物維持保全技術協会(ST-A)
協力:
株式会社ミラテクドローン:https://www.miratecdrone.co.jp/
有限会社スギテック:https://www.sugitec.net