構造物維持保全技術協会 第九回定例会 会議のご報告
開催日:2026年(令和8年)7月31日(金)16:30~
建物調査・維持保全のさらなる効率化と、技術者育成・普及活動の具体化に向けて
2026年7月31日、構造物維持保全技術協会 ST-Aの第9回定例会を開催しました。
今回の定例会では、7月に開催した「建物調査・維持保全の業務効率化」説明会の実施報告をはじめ、自治体との連携、維持保全技術を体系的に学ぶためのライセンス制度、今後の展示会出展などについて情報共有と意見交換を行いました。
「建物調査・維持保全の業務効率化」説明会を開催
2026年7月24日、建物調査における人手不足や、手書き野帳・写真整理・報告書作成などの業務負担をテーマとした説明会を開催しました。
当日は、ST-Aの取り組みをご紹介するとともに、デジタル技術「Smart ST」を活用した現地記録から報告書作成までの流れを実演。建物調査業務をどのように効率化できるのか、具体的な活用イメージをご覧いただきました。
説明会には9社12名が参加し、調査・維持管理会社、設計事務所、ゼネコン、足場関連企業、ドローン関連企業など、幅広い分野の方々にご参加いただきました。
業種は異なっていても、現場記録や写真整理、報告書作成、人手不足といった課題には共通する部分が多く、建物調査・維持保全分野における業務効率化の重要性を改めて確認する機会となりました。
今後は、説明会のアーカイブ動画についても、参加者・欠席者への情報提供に加え、内容を短編動画として編集するなど、維持保全分野における技術普及や情報発信にも活用していく予定です。
自治体との共同勉強会をさらに展開
自治体との連携については、これまで実施してきた取り組みをモデルケースとして整理し、他の自治体や関係団体へ展開していく方針を確認しました。
公共施設やインフラの維持管理では、施設の老朽化、人手不足、点検・調査業務の効率化など、多くの課題があります。
ST-Aでは、各自治体が抱える課題に対して、会員企業が持つ技術や知見を活かした情報提供や勉強会を実施することで、維持保全業務の品質向上と効率化につなげていくことを目指しています。
今後、新たな自治体・関係団体との勉強会開催に向けて、対象地域の選定や情報提供を進めていきます。
維持保全技術を体系的に学ぶ「ライセンス制度」の構築へ
ST-Aが現在準備を進めている、維持保全技術を体系的に学ぶためのライセンス制度についても進捗状況が共有されました。
現在は、
・建築改修
・赤外線調査
・ドローン技術
の3分野を中心に、実務者向けの教育内容やテキストの整備を進めています。
維持保全分野では、新しい調査技術やデジタル技術が急速に普及する一方、それらを正しく理解し、適切に運用できる技術者の育成も重要です。
ST-Aでは、単に新しい技術を普及させるだけでなく、正しい知識と判断力を備えた技術者の育成につながる仕組みづくりを進めてまいります。
建設RXコンソーシアム「Exhibition2026」への出展
2026年11月24日(火)・25日(水)に開催予定の、建設RXコンソーシアム「Exhibition2026」への出展についても共有されました。
会場では、Smart STをはじめとした建物調査・維持保全に関わる技術の紹介とあわせて、ST-Aの活動についてもPRを行う予定です。
前回の「Exhibition2025」では、多数の建設・DX関連企業や各分科会が出展し、施工管理ツール、ドローン、ロボットなど、建設現場の生産性向上につながるさまざまな技術が紹介されました。
今回の出展についても、単なる技術紹介の場としてだけでなく、建設・維持保全分野に関わる企業との情報交換や、会員企業同士のネットワーク構築、新たな技術・サービスのヒントを得る機会として活用していきます。
今後に向けて
ST-Aでは、建物・構造物の維持保全を取り巻くさまざまな課題に対して、会員企業が持つ技術や知見を共有しながら、現場で実際に活用できる取り組みへとつなげていくことを目指しています。
今後も、説明会や自治体との勉強会、技術者向けの教育・ライセンス制度、展示会などを通じて、維持保全分野における技術の普及、人材育成、業界内外の連携を進めてまいります。
次回の第10回定例会は、2026年9月25日(金)16:30より開催予定です。