構造物維持保全技術協会 第二回定例会 会議のご報告

開催日: 2025年6月5日 16:00 - 16:30
開催形式: オンライン
参加者: 梅田会長、杉山副会長、ミラテクドローン 薮内氏、ビルド 滝本氏、橋本(進行役)、新田(議事)

1.会議概要

第ニ回目の本会議は、2025 年3 月28 日 ~ 2025 年6 月4 日までの活動報告を杉山副会長より報告が行われ、梅田会長より竹中工務店「TACOMA25」出展を終えての感想を交えた、ソリューション群の実用化を念頭に置いた活動強化を説かれた内容となった。

2.活動報告(2025年3月28日~6月4日)

国土交通省への活動報告

ST-A 協会の設立と活動内容について、以下の通り国土交通省へ報告いたしました。
日時: 2025 年4 月11 日(金)
面談者: 国土交通省 不動産・建設経済局 建設業課 高橋室長
報告内容:
ST-A 協会の設立経緯と今後の活動方針についてご報告しました。
面談の際、国土交通省より「建設市場整備推進事業費補助金」に関する情報提供をいただきました。

各種ソフトウェア開発に関する打ち合わせ

各プロジェクトについて、関係各社と以下の通り打ち合わせを実施しました。

4月18日(金):スマートタイルセイバー  [竹中工務店様、スギテック]
5月1日(木) :スマートST(QC サークル活動)[竹中工務店様、スギテック]
5月14日(水):トレーサビリティシステム [奥村組様]
5月19日(月):スマートクラックチェッカー、スマートタイルセイバー  [竹中工務店様]
5月21日(水):スマートST(QC サークル活動) [竹中工務店様、スギテック]
5月28日(水):スマートクラックチェッカー、スマートタイルセイバー [竹中工務店様]

「浮きの音」に関する共同研究

タイルの浮き調査精度向上を目指し、東京理科大学様と共同で研究を進めています。

□ 意見交換会
日時: 2025 年5 月15 日(木)
参加者: 東京理科大学 李様、竹中工務店 松原様
内容:
東京理科大学の李様が進める「浮きの音の特性」に関する研究に対し、協会としての協力体制について意見交換を行いました。建物の仕上げによる音のバラツキを踏まえ、正解を導くのではなく、浮きの傾向を判別する「アシスト機能」としての実用化に大きな可能性があるとのご意見をいただきました。

□ 録音テスト実施
日時: 2025 年6 月2 日(月)
内容: スギテック様が改修中の物件にて、健全部・モルタル浮き部・陶片浮き部など、様々な条件下で打診音のデータ収集(録音テスト)を行いました。

竹中工務店「TACOMA25」への出展

竹中工務店様主催の技術展「TACOMA25」に出展し、協会のPR 活動を行いました。
日時: 2025 年6 月29 日(日)・30 日(月)
イベント概要: 建設現場の生産性向上や働き方改革に役立つ最新技術を紹介する展示会です。
活動と成果:
当協会が開発に関わる各種ソフトウェアや機器を展示し、多くの来場者に活動内容を紹介しました。
当日は盛況となり、国土交通省をはじめ、株式会社大林組、東日本旅客鉄道株式会社、東急建設株式会社、大和ハウス工業株式会社など、多数の企業様と名刺交換や技術紹介の機会を得ることができました。
次回開催: 来年度は西日本での開催が予定されています。

梅田会長より出展を終えて

コンサルタントやゼネコンの要望は年々変化しており、大学の研究開発と現場での実用化との間には、依然として温度差があると感じている。このズレを修正し、実用化を念頭に置いた活動を強化していく必要がある。
現在、竹中工務店とのQC サークル活動を通じて、社外の様々な立場の方から率直な意見(生の声)を頂いている。これらは、独りよがりな活動に陥らないための貴重な指摘であり、俯瞰的な視点で今後の改善に活かしていきたい。
当会3 月から発足より8 月までの半期を一つの区切りとし、活動の反省会を実施します。
下半期の方針について全員で意見を出し合いたいので、事務局から案内しますので、皆さんのご協力をお願いしたい。

3.今後の活動計画

展示会出展検討

建設・建築DX EXPO
建設技術展2025 関東 (11/19-20) ※ ミラテクドローン出展予定/西武建設出展予定
建設DX 展 (大阪8/27-29、東京12/10-12) 等への出展を検討。

6 月・7 月の活動目標

会員募集活動 (スマートST、赤外線調査等に興味のある企業向け)
講習会開催 (構造物調査における赤外線調査の必要性等)
PR 活動 (官公庁・コンサルタントへのロビー活動)
展示会出展のリサーチと出展の継続活動

4.次回定例会議

8月8日(金)15:00より